　『南へと』　

	南へ　　南へ

強く冷たく硬い風が流れ去って行く		次から次へと

すれ違いざま身体に纏わり身体をまさぐり		次から次へと休み無く

その去り際耳元に何かを告げながら		次から次へと休み無く飽く事無く

ある時は怒鳴り散らしまたある時はささやき続けて		次から次へと休み無く飽く事無く繰り返し繰り返し

その声はその度に異なり風語が苦手な自分はただ身を竦めるのみと		繰り返し繰り返し飽く事無く休み無く次から次へと

向かい来る風の当たる風のその勢いにたじろぎつつ問いかけようとしても		飽く事無く休み無く次から次へと

去りゆく風の後ろ背は既に遙か彼方に		休み無く次から次へと

そういえば彼等冷たかったな暖を求めて南へ向かうのも不思議無いか		次から次へと

	叶う事なら出来る事ならこちらも同行したいものだそう是非とも是が非でも

	南へと

	南へと

	南へ　　南へ

強く冷たく硬い風が流れ去って行く		次から次へと

すれ違いざま身体に纏わり身体をまさぐり		次から次へと休み無く

その去り際耳元に何かを告げながら		次から次へと休み無く飽く事無く

ある時は怒鳴り散らしまたある時はささやき続けて		次から次へと休み無く飽く事無く繰り返し繰り返し

その声はその度に異なり風語が苦手な自分はただ身を竦めるのみと		繰り返し繰り返し飽く事無く休み無く次から次へと

向かい来る風の当たる風のその勢いにたじろぎつつ問いかけようとしても		飽く事無く休み無く次から次へと

去りゆく風の後ろ背は既に遙か彼方に		休み無く次から次へと

そういえば彼等冷たかったな暖を求めて南へ向かうのも不思議無いか		次から次へと

	叶う事なら出来る事ならこちらも同行したいものだそう是非とも是が非でも

	南へと

	南へと