『 秋に降るものに 』

 
 

  立冬の夜

 
 
立冬の夜に降る雨は
なぜか
寂しく
 
立冬の夜に降る雨は
なぜか
優しく
 
立冬の夜に降る雨は
ただただ
冷たく
 
立冬の夜に降る雨は
でも
暖かく柔らかで
 
 
 
 
   
   

  希有
けう
 
 
十一月に
突然の
重く湿った
大きな
雪の一片 ひとひら
 
その声は届かず
その歌は聞こえず
その舞は見えず
 
次から次へと
ただただ
落ちるだけ
 
 
何も届かず
何も聞こえず
何も見えず
 
間断なく
ただただ
落ちてくるだけ
 
 
十一月の
重く湿った
大きな
雪の一片達
 
季節外れの
重く
大きい
雪は
冷たく
 
足下では
かつての雪達が
この歩の先を留めようと
手招きを繰り返す
 
 
十一月の
重く湿った
大きな
雪の一片達
 
 
 
 
 

だから今は

 
 
だから
だから
 
今は
今は
 
そっと
そっと
 
素知らぬ顔で
無視をして

他人の顔して
捨て置いて
 
 
だから
だから
今は
ただ
触れずに
立ち去って
 
 
もしかしたら
ひょっとしたら
この期に及んで
秋が
顔を見せるかも
・・・知れないから
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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