ウォーレスの海の家

− 節分に −


 

 
「なんじゃ。こんなとこに、おったんかいの」
「いやな予感がしたんでね。緊急避難したのさ」
「予感なぞ、信じちゃいかんぞ」
「たった今、思い知らされたよ」
 
「今日は節分じゃとさ」
「明日から、春ってことか」
「今日まで冬って事かもしれんぞ」
「それにしても、この冬はきつかったな」
「季節と一緒に飛んで行きたいもんじゃな」
「その時は連絡先を教えといてくれよ」
「ここを秘密にしといたくせに、何を言うんじゃい」
「請求書送り返されたら、たまらんからな」
 
 
「思うに、ここ遮莫は、最近動いていないような気がするんじゃが」
「きついのが重なったみたいだな」
「わしらは、そいつを、日常って言うんじゃけどな」
「動こうとすると、転けるみたいだな」
「まるで、『ウォーレスの』を冠した、何処ぞの誰ぞのみたいなもんじゃな」
 
「12月の10日にR・Dが1月26日にV・Vがか」
「R・Dんときにゃ、どこぞの遮莫が何か書いたらしいぞ」
「あぁ、聞いてるよ。『いつか笑って歌えるまで』だろ」
「なんじゃ、知っておったんかいの」
「ここには、ふさわしく無いんだとさ」
「また、何でじゃ」
「今ん所、ここはおバカ路線、まっしぐらだらかな」
 
 
「V・Vのときは」
「わしが秘かに師匠と呼んでるヤツじゃな」
「おぃ、おぃ。仮にも師匠をヤツ呼ばわりするなんて」
「仕方がないじゃろ、流派が違うんじゃからの、 向こうさんはプロット系の権化だし。
こっちは、エピソード系じゃし」
 
「ちょうどその時、遮莫が、春のお話として。
”花粉症のドラゴン”の馬鹿話をUPしようとしていたんだと・・・・・・」
「んで、どうなったんじゃ」
「突如、対抗意識に燃えて、挙げ句の果てに燃え尽きちまったそうだ」
「まさに、さもあらばあれじゃの」
 
 
「すると何じゃ、その2本は彼等と共に、遠い世界へ行ったきりなのかのぅ。
何処ぞの詮ちゃんみたいに、」
「大方、こねくり回して、寝かして忘れた頃に」
「まるで、ツケの催促のようじゃな」
「もう、春だからね」
 
 
「ワイドスクリーンバロック化でもするんかいの」
「”花粉症のドラゴン”をかね」
「はみ出しちまうんじゃないかのぅ。ここから」
「なに、広げるだけだよ」
「広げるって、垂拱譚をか、そりゃ大事じゃぞ」
「心配いらんさ。広げるのは、風呂敷だけだそうだ」
 
 
 
 
03,Feb,2000


 

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