ウォーレスの海の家

− 今年の重大ニュース、第二位は? −




「うむ、うむ。まぁ、そんなワケでの。今年も激動の一年だったようじゃの」
「おい、おい。また前置きも気もなく・・・」
「書き置きもなく、店をホッポリ出して行ったヤツもいたのぅ」
「なにをいってるんだ、アレには立派な事情が・・・」
「前置き抜きに、事情があるとは思わんのかな?」
「何か事情でもあるのか?」
「それは、質問の真意にもよるがの」
「要するに、何も考えて・・・」
「要は、時間がもう無いという事じゃ。
このまんま、その件について語っておるとじゃ、年が明けてしまうってことさね」
「いつもと同じだろ」
「よし、わかった。おまえさんがそうまで言い張るのなら、試してみるかいの?
その上でこの件については、判断するというのはどうじゃ?」
「うううっ。わるかったよ。こっちの気のせいだったよ」
「おおっ、今日はヤケに素直じゃの」
「今思い出したんだよ、時間がないのは同じことさ。
ウチもこんな調子で新年を迎えたとあっちゃね・・・」
 
「よし、じゃぁ、意見の一致を見たと言うことでじゃ。
仲直りの乾杯ってのは・・・」
「なんと言っても今年は、『 hobo jungle 』開設が一番デカかったかな」
「おお、確かエープリルフールのジョークとして始めたんじゃったの」
「まさか、ココまでハマルとは思ってもみなかったが・・・」
「ハマったのは、ヤッコさんだけというのが、なんとも遮莫らしいというか・・・。
結局は閑古鳥サイトがひとつ増えて・・・。労力が倍増してと・・・。
おおっ、そうじゃった。その代わりお客さんが半減したんじゃったっけ・・・」
「おい、おい。滅多なコト言うモンじゃないぞ」
「何か、間違ったことでも・・・」
「いや、いや。そう言う意味じゃなくて・・・」
「ではじゃ、半減したことは認めるわけじゃの・・・」
「どうしたんだ、ヤケにからむじゃないか、何かあったのかね」
「何かあったかじゃと?とんでもない、何も無いからじゃよ。
ほら、ワシの手を見てみるがよい」
「ううっ、そう言うことか。それならそうと、いつも通りに素直に言えばいいのに」
「年の瀬なもんでの、遠慮なぞしてみたんじゃ」
 
「おおっ、まるで催促したみたいで・・・。ありがとよ。んじゃ。乾杯と・・・」
「ああ、乾杯、乾杯」
「なんじゃ、その気の無さは・・・。まぁいいか。
店ほっぽり出して雲隠れするくらいじゃ、やる気無いのは当然か・・・」
「だから、もう、その話はやめようじゃないか。ほら、ビンごとやるからさ」
「おお、今日は気前がいいな。
よし、それじゃ、今年の第二位は、ウォーレス職場放棄となるはずじゃったが」
「おいおい、しつこいよ・・・」
「うむ、そうかの?
じゃぁ、買収されたので職場放棄は置いておいて今年の二位は」
「おやっ、どうしたんだ。ココにもう一本酒瓶があるぞ」
「なんと、ワシとしたことが。大事なニュースを忘れておった」
「そうそう、そういえば大事なヤツがあったじゃないか。
忘れてちゃ困るよ。んで、なんだっけ」
「なんだ、おまえさんも忘れておったか。まぁ、やる気の・・・」
「いい加減にしないと、取り上げるよ」
「おお。第二位の話じゃったの。うむ、どうも年をとると忘れっぽくなっての」
「よく言うよ、それで二位は何だい?」
「ごさどん倒れるってのはどうじゃ」
「おいおい、シャレにならんぞ」
「じゃぁ、職場放棄を復活するか?」
 
「今フト思ったんだが」
「なんじゃ」
「一位さえ決まれば、後はどうでもいいんじゃないか」
「おおっ、それじゃ、ワシは何を肴にして・・・」
「わかったよ、今何か作るよ。だから、そう言うことにしようよ」
「まるで催促したみたいに聞こえはせんかの」
「なんか、前にもこんなコトがあった気がするのは・・・」
「歳のせいじゃろ」
「そうか、年の瀬だからか」
「まぁ、良いも悪いも、飲んで浄めて、いい年を迎えるのが一番じゃて」
「付け加えて言わせてもらうと、
明日も同じことが起きそうな気がしてしかたないんだ」
「歳のせいじゃろうて」
「そうか、年の瀬だからか。年の瀬だからだよな。
そういえばそろそろオチも付けないと・・・」
「そうそう、落ち着いて飲むのが一番じゃて」
「むむ、むむむむむ」

 
 
 
31,Dec,2001


 

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