そうそう 昔はね とてつもなく おっきく見えたもんさ なんせ 木製の車輪が 自分の身の丈よりも大きくて 上に御殿が乗っかていた ひび割れ めくれ 剥げかかった極彩色のペンキ 指紋 掌紋 水蒸気 曇りに曇ったガラスの向こうに はてさて 何を見たんだっけ 今でも覚えてる気がする あのもの悲しい旋律 今でも思い出す デコボコ道 弾むリズム そうそう あのときパンと同じくらい ロバさんも湯気立ててたっけ はははっ ほっかほか そうそう ほっかほか ほっかほかの ほっかほか そうそう そうそう ほっかほかの ほっかほか |