青の風と
赤の風が
ひたすら戦 そよ
この灼けた街で
 
ぼくはといえば
いつものように
ただただ呆 ほう けて
 
 
光の時と
闇の時が
互いに手を差し伸べる
この冷めた街で
 
ぼくはといえば
いつものように
ただただ虚 うつ けて
 
 
何も無い心に吹き込む風が
ただ心地よく
空っぽの頭を過ぎる時が
ただ気持ちよく
ただただ呆けて
ただただ虚けて
 
何も見ず
何も聞かず
何も触れず
何も感じず
ただただ呆けて
ただただ虚けて
 
 
青の風と
赤の風が
光の時と
闇の時が
ひたすら戦ぎ
この灼けた街で
互いに手を差し伸べる
この灼けた街で
この冷めた街で
 
至福の時を
ただただ喰らって
ただただ味わって
 
 
そして
気が付けば
月は太り
月は痩せ
 
そして
気付くまでもなく
この街はいつものように
どこ吹く風と
素知らぬ顔で
時に抱 いだ かれ
風と戦いで
 

 
 
 
 
 
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初出 : 『 no clock 』にて  2002.08.23.
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