星月夜
空の赤はやがて落ちて
二日の糸月は傾き
夜を吐き散り地に向かう
空は明るく踊り
微かに笑みを漏らしつつ
地を突き放し遠ざかる
置き去りにされた彼等の
ふためく姿を見て
それが溶けて落ちる様を眺め
消えかけた掌の氷に
再び火を点もし
揺らぐその炎に
この身をまた投げつける
星づく夜は明るく
星づく空は遠く
星づく今は何処までも
遠退いて
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