　『いつものように』　

　
三日の月に噛みつかれ
陽はただ黙して隠れ入り
　
三日の月に噛みつかれ
雲はただ黙して泣き出して
　
三日の月に噛みつかれ
空はただただ笑うを止めず
　
天は皆
三日の月に噛みつかれ
空はまた
三日の月に噛みつかれ
　
そんなある時
僕はと言えば
ただいつものように
またいつものように
　
次に三日の月の噛みつく先を
次に三日の月の狙う獲物を
ただひたすらと探してた
またいつものように
　
ふと
とあることを思いながら
とあることを考えながら
またいつものように
　
ただいつものように

　