まるで死人
しびと が刻む心臓の鼓動のような
ゆったりとしたリズムに乗って しめきった へやのなか かぜもないのに ゆらゆらと 金曜の夜の雨が語るもの
金曜の夜の雨が語り尽くせぬもの とじきった へやのうち かぜもないのに ふらふらと どこまでも広がる水を切って進んできた
石のその後のように ただよって ただまた よって 金曜の夜の雨が語るもの
金曜の夜の雨が語り尽くせぬもの またまよう 金曜の夜の雨
|