冷笑
冬の日の朝の空に
挨拶代わりに
息をひとつ
冬の日の朝の空は
瞬きもせず
くしゃみもせず
遠く硬く
また軽い空は
輝きもせず
白濁もせず
そこに揺
たゆた
う陽は
ただ白く凍てつき
滲
にじ
む程に
染まりゆき
やがては
熱を奪い
声を奪い
素知らぬ顔で
憐れにも
また
まだ
澄みきっている
Copyright ©2005 gosadon All rights reserved
Copyright ©2001-2024 gosadon All rights reserved