かすかに残る乾いた地面 古く大きな木に寄りかかって 凌 しの ぐ雨 見上げる空は緑に覆われ 大きな雨粒が 緑に打たれ 大きな雨粒は 緑に弾かれ 半分に また半分に なぜか浴びるその雫の暖かさ 古く大きな木にただもたれ 凌ぐ雨 見上げる緑は雨と遊ぶ 大きな雨粒が 緑に打たれ 大きな雨粒は 緑に弾かれ 半分に また半分に 地面にいつしか川が流れ 古く大きな木にただもたれ 凌ぐ今 見上げる緑はきれいに洗われ 止まった時も 半分に また半分に 幹を伝い流れる雨に ふと時も流れ出す やがて空は青を取り戻し 太陽が蘇る でも 雨はまだ止まず まだ半分ほど 空を遊び 空を泳ぐ |