久々に触れるその心地良さに 雨のその楽しげな歌声に 独り心を躍らせている |
雨に穿たれ なにかが融けていく 笑いながら |
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傘の下でふと 傘に隠れふと 思う |
解 ほつ れ 縺 もつ れ 捻 ねじ れ 捩 よつ れ 流れ 笑いかけてくる |
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確か前も こんな感じを あれは一体 いつのこと |
解れながら 縺れながら 捻れながら 捩れながら 融けながら さらに笑いかけてくる |
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そう あれは遙か彼方の少し手前 たぶん それは今と同じこんな時 |
存在しない手をさしのべて 見えない手招きを繰り返し また笑いかけてくる |
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ただその思い出は |
ただその声は |
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既に彼方へと埋没して 既に雨に埋没して |
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静かな日 穏やかな日 そんな一日はまた 静かに消えて行く |
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そう言えば 確か前もこんな感じに あれは一体いつのことか |
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解れながら 縺れながら 捻れながら 捩れながら |
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解れ 縺れ 捻れ 捩れ |
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絡み 結ばれ 流れ やがて 消える |
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そして 思い出せない思いだけが ただ残る |
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静かな日 穏やかな日 |
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そんな一日がまた 静かに消えて行く |