とある春の中程で

---

　　
　　
　　

今 求めているもの 欲しているもの 　 ただただ 移ろい流れる時 　 目新しい瞬間に 極々僅かな刺激
		揺れ動く 思いは変わらず ふと 窓から外を眺めれば 　 そこには 諸手を広げ招いている 陽光と青一色の空
今 求めているもの 欲しているもの 　 ただただ 移ろい流れる時 　 目新しい瞬間に 極々僅かな刺激
		滞る時の 今の直中 変わらない思いの 今の直中 　 なぜか いつしか 太陽は去り 　 それを 追いかけるように やや細めの月の姿
そして なによりも 今 求めているもの 欲しているもの 　 些細な楽しみ 取るに足らない喜び そして ほんの少しばかりの 退屈しのぎ
		揺れ動く 思いは変わらず ふと 窓から外を眺めれば 　 そこには 変わらず諸手を広げ 静かに笑い誘い込む 何も無い黒い空が