茫中寒あり
陽光と
寒風が
鬩
せめ
ぎ合う
そんな空の下
冬ならではの
影を共に
当て無く
ただただ歩く
雲ひとつ無い
空っぽの空
凍てつく
日射しを浴びながら
寒風に懐かれた
指先は痛く
いつしか
赤く染まり
冬ならではの
影を共に
当て無く
ただただ歩く
陽光と
寒風が
鬩ぎ合う
そんな空の下
一瞬の連続
時を忘れ
今を忘れ
ただ
茫
ぼう
と過ごす
ふと
気が付けば
鼻唄が
零
こぼ
れ落ちていた
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