雲が消えた空
雲が消えた空
夕立にさえ
見捨てられた
猛暑の今
この暑さに
思考も感情も
停止した今
溶けかけた
アスファルトの上に
滴り落ちた汗は
瞬きする間も無く
消え失せ
その痕跡すら残さず
足元では
今や染みと紛う程に
萎縮した影が
戦
おのの
き揺れて
空に
雲に梅雨寒に
文句を言っていた
いつものあの空は
何処へ消えたのだろう
終わりの見えない
猛暑の日々の中
異常な六月は今
去ろうとしている
異様な
空と暑さを
置き去りにしたまま
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