雨落ちて
地を打ちて 救む陽は今此処に無く 雨落ちて 地を打ちて 穴が開くまで此処に留まるも善き哉 想いをよそに 既に砕け毀 こぼ れる 自が身を見て 笑う心 ひとたり乾いて そこに居り 例えば、こんな風に たぶん、なにかを 僕は考えていた この天蓋を埋め尽くしても まだ飽きたらず こちらへ向かって覆い被さってくる 雲を見ながら その時僕は思っていた もしかして |
而
しこ うして
空から舞い降 お る もの在りて 雨 風 陽光 鳥の糞 ごくごく希に ネタのもと 而うして 地から湧き出る ものも在り 草 花 陽炎 逃げ水と ごくごく希に ネタのもと さすればここで ひとつ問うてみましょうか 僕 やつがれ 何をひり出すと 汗 糞 悪臭 戯れ言と ごくごく希に ネタのもと 天と地の狭間に捨て置かれ 雨と風の狭間に曝されて 思うには あまりにも 情けないことだけど でも でも |
その時僕は思っていた この天蓋を埋め尽くしても まだ飽きたらず こちらへ向かって覆い被さってくる 雲を見ながら 僕は考えていた たぶん、なにかを 例えば、こんな風に 風落ちて この身を穿 うが つ 救む空は今此処に在らず 風落ちて この身を穿つ 流されるまで此処で留まるも良き哉 想いのほかに 既に消えて散り去る 自が身を見て 笑う心 またひとたり乾いて ただそこに在り ひょっとして |
雨落ちて 風落ちて 地を打ちて この身を穿つ 救む陽は今此処に無く 救む空は今此処に在らず 雨風落ちて 地身打ち穿つ 穴が開くまで此処に留まるも善き哉 流されるまで此処で留まるも良き哉 想いをよそに 既に砕け毀れる 自が身を見て 笑う心 ひとたり乾いて そこに居り 想いのほかに 既に消えて散り去る 自が身を見て 笑う心 またひとたり乾いて ただそこに在り |