『 雪だるま 』
登校路
いつかしか並び
見送る笑顔
雪止まず
また見れば ちびた鉛筆 腕となり
犬去りて残る 黄色き化粧 熱きたすき
雨浴びて
空望む顔
への字形
陽に射られ
仰ぐ空の
高きこと
夜知らずなぜか揃って寝違えて
気が付けば皆同じよに傾きて
肩落おとす
いまさら前を
見るを適
かな
わず
友落ちゆくも
差し伸べるこの手
すでになく
鳥寄りて 軽き口づけ 目を持ち去りて
日を送り
夜を送り
薄氷
うすごおり
時が行きひだまりひとつちびた鉛筆
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