『３・３・７』

『３・３・７』

外は　雨の　激しく踊り
　
雨に　乗って　桜も旅に
　
どこへ　行くか　僕に聞くなよ
　

2004年4月2日
3・3・7拍子で遊ばんね　にて

咲いて　散って　また忘れられ
　
月の　半身　泳ぐ青空
　

2004年3月30日
3・3・7拍子で遊ばんね　にて

レンゲ　スミレ　桜の帽子
　
桜　切って　ツバメのひとり
　
拾う　花は　コップに沈み
　

2004年3月29日
3・3・7拍子で遊ばんね　にて

春の　雨は　優しく刺さって
　
茶碗　怒り　噛みつく指の
　
はなに　えんと　はるにきたふゆ
　
雪に　重ね　濁りの舞を
　
たっち　あんよの　春またえんと
　

2004年3月22日
3・3・7拍子で遊ばんね　にて

臭う？　ツミレ？　ホッケの開き？
　
さくら　ひとつ　窓放たれば
　
かぜに　うたれ　こぶしもひらき
　

2004年3月17日
3・3・7拍子で遊ばんね　にて

月が　四っつ　まだ酔い足らず
　
春の雪のその冷たさも
　

2004年3月8日
3・3・7拍子で遊ばんね　にて

蛙　帰る　寒い啓蟄
　

2004年3月6日
3・3・7拍子で遊ばんね　にて

うめく　さむさ　こぶしがひらく
　
袖を　噛まれ　気がつく小花
　
青は　青さ　青く咲くんだ
　
風気^かざけ　求め　また雲をみる
　
高く　低く　また今の空
　
あられ　あられ　揚げたら何に
　

2004年3月4日
3・3・7拍子で遊ばんね　にて

こがれ　かけて　つきもはんぶん
　
吐息　薄れ　春の始まり
　

2004年3月3日
3・3・7拍子で遊ばんね　にて

スミレ　白く雪の三月
　

2004年3月2日
3・3・7拍子で遊ばんね　にて