消えてゆくその後ろ影
小瓶の中の薄荷片
目の下にそっと置き
笑って答える
夕日背負いて
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ですねと問われ
ですよと答える
あまりにも愚かな
そんな春の日
スイッチがまたひとつ入る |
まっ、それはそれで
そいつぁ違いますぜぃ、旦那
話題なんざ、とうに尽き果てておりまする
タダ単に皆様の言葉尻を、
チト拝借つかまつっている次第で・・・
なんせ、コチトラ
言葉転がしてないとすぐ鈍っちまうもんで・・・
ってなワケで、ってなワケで
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だからね
相も変わらず、この時期思う
どれだけ、時を重ねたか
どれだけ、時を無くしたか
そして、どれほど進歩した
なにより、どれほど退化した
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何処までも続く長い道
風を友垣に歩こうか
空はますます青く深く
いつものように逃げていく
終わりの見えない長い旅を
チョット休んでここに来たんだ
束の間で得たモノは幾多の傷に
あまたの言葉
何のことはない、ただそれだけの事
いつものとおりに
それだけのこと
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おまえ達に罪があるわけではない
おまえ達が害をなすわけではない
それは十分わかっている
だけど、草をむしる
だから、草をむしる
これでもか
これでもかと
体が火照る
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消え去った言葉
如何に美しいものか
残りし言葉
如何に愛おしいものか
捨て去った言葉
如何に醜いものか
残されし言葉
如何に
如何に・・・ |
肉は落ち
心は痩せ
感覚のみが鋭敏に
棄てる物などもう何も無い
守る物さえ既にない
ただ長らえているのは
明日を見たい、その思い |
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