風鈴のまた雨呼ぶ風を友として 天高く 跳ねた 雫 風に 蹴られ
今日もまた夜を裂いて哀しい光
ボウフラも溢
あふ れ零 こぼ れて水タイヤ
掌 てのひら に降りて留まる雨の今
片羽根の烏斜めに道過
よ ぎる
蛙までこれを笑いて月の暮れそのものは倒木に出でし芽をうまそうに喰 くら い
陽を探し空に惑うシャボンの柱
石に追われ石を食べほほと笑う指無き鳩の
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