「さて、出掛けようか」 「おおっ、なんじゃ、来た早々に」 「急がないと始まってしまうぞ」 「一体、何がどうしたというんじゃ」 「何が、どうしたって」 「パーティーだよ」 「パーティーじゃと、大々的に忘年会でも開くのか」 「何、言ってるんだい。2002年度自画自賛大賞のパーティーだよ」 「なんじゃ、そりゃ」 「なんじゃって」 「しかし、何でまたわしへの招待状が、おまえさんとこに」 「あんたがウチに入り浸ってるからだよ」 「それは、唯一の客としての義務感からじゃて」 「客なら、お金を払うのが義務だと思うけどね」 「考えてみると、わしは客と言うよりはサクラじゃな」 「誰もいない、酒場は何かと入りにくいもんじゃからの」 「と言うコトはじゃ、広報担当になるのか」 「う〜む、ただ働きはツライが、 まっ、おまえさんの店のためとあらばじゃ、断り切れんからの」 「それにしても自画自賛大賞とはの」 「誰も、褒めてくれないから、自分で褒めるんだとさ」 「おいおい、世間じゃ、それを独裁と・・・」 「タダ酒、飲む前に、そんなことを聞かれたら」 「わしなら、堂々とネタ切大賞れと」 「追い返されるぞ」 「おいおい、場所を間違えておらんか? ここは動物園じゃ・・・」 「シッ、声が大きいよ。」 「しかしじゃな」 「だから、かれらはみんな、『 遮莫 』の出演者じゃないか」 つづく・・・!? 31,Dec,2002
|