時忘れ蜘蛛の巣に宿る水の秋と冬に挟まれて
ナンバンギセルの
むらさきの
地に向かい
吐き捨てる夢
躊躇いの影を引き摺り木枯らし駆ける
風を見て一斉に転がる落ち葉
冬の空ひとり下がる赤の星
まとわる影を引き連れて歩く空のただ抜けて
月を背に黒く浮かぶ雲の憂さ
爪先も今を見つめただ赤く
松の木の腹巻き巻いて風に立ち
枯葉を渡るリード無き犬息白く
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