冬に来た春堂々と花を蹴る
風花のまた踊り損ねて滑る氷
星はなく空は彼方風を抱く
大仰な風の声また冬と沈み
ひかがみを朱く染め生足にピンヒールブーツ
捕らわれて微々とも動けず年は明け
背の雪を枕と見立て大寒の鴨の昼寝
柔らかな陽に包まれたからくしゃみこぼれひとつほど
久々の朔の夜はただ望を酒に浮かべ
日の落ちるただ真冬
また心地を探す
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