ただ流れ ただ消える ただそれだけの 時も在り 太陽は
いつもの顔で 冷たく射して 返る声は未だ無いまま
四月入りの空の下 流れのまにまに くすと笑う 風を浴び微笑絶えぬ泥濘
ぬかるみ の面
イラついて
気が立って ただ 心は変わらず 眠ったままで たったひとつの
明日を問はば言葉が行かぬは いつもの事と 昨日を差され 気は緩み
空青く 春の水の味は変わり無く 春の真夏日に落ちる雨は大きく痛く
揺れて風あり
揺れて風おり |