ツバメのいない春の空はただ広く 天に浮かびながら
ただ地を目指し進む 糸ほどの月 桜模様の風の衣を纏い夜を行く
桜踊る風の冷たさ頬を打ち
雷を連れ大粒の雨のし掛かる午後の四時
忘れた頃に揺り起こされて震度は二とか
梅雨の五月に降る雨はまだ硬くついたため息雨雲に成るをも叶わず
陽に押され風に追われ雲のただ群れただ惑う
風を踏み鷭
バン の転がる親の元
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