彼方へ、そして・・・ 
断続寓(愚)話 『 彼方へ、そして・・・ 』 その十九



   その十九  まずは、そこから。まずは、それから
 
 
はて
さて
 
これは
ここは
 
面妖な
奇っ怪な
 
これぞ
ここぞ
 
これぞ
ここぞ
 
何だ
何処だ
 
いずく んぞ・・・
焉んぞ・・・
 
いずれにせよ
いずれにせよ
 
現状を把握せねば
現状を認識せねば
 
 
まさに、そうせねば
確かに
 
確かに
そうせねば
 
然り
しかし
如何様にして
とりもあえずも
 
情報を
得ねば
分析せねば
解析せねば
 
では、どうやって情報を
うむ、まずは・・・
まずは?
動くまで
 
全体を把握する前に、行動を?
行動せん事には、情報は得られぬ
動く前に、感覚器官で情報を
感覚器官とな
 
状況が判らぬまま、無闇に動くのは
なるほど、それは、理に適っている
 
 
はて
さて
 
面妖な
奇っ怪な
 
確かに
確かに
 
先までは、ひとりごちていたはずが
気が付けば、会話となって
 
確かに
確かに
 
奇っ怪な
面妖な
 
さて
はて
 
 
んん
待てよ
なぜ、ここを、奇異と
基準値がなければ、そのように
 
いや、それは違う
基準は要らぬと
絶対感がなくても相対感が
しからば、何に対しての相対なのか
 
おお
おお
 
またしても、会話と
ということは、独りではないのか
 
なぜ、ここで、独りと思うのだろう
なぜ、ここに、対話という考えが
 
 
はて
さて
 
さて
はて
 
思い起こさねば
考えねば
 
なるまい
なるまい
 
まずは、そこから
まずは、それから
 
始めよう
始めよう
 
まずは、そこから
まずは、それから
 


 
 
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