機会があったら 是非とも一度 訊いてみたい この空に この水に もし この羽根が刃 やいば だったら どう思うのか どうするのかと 低く 低く 低く 漣 さざな む波頭に 触れるほど 低く 低く 低く そして高く そして どこまでも高く 澱 よど む雲に 触れるほど そして 一気に降下 急降下 低く 低く 低く 漣む波頭を 千切 ちぎ るほど 低く 低く 低く そして 高く どこまでも どこまでも 高く 遠のき いつからここにいたんだろう いつまでここにいるんだろう またしても 最初からのやり直し 右へ 右へ そして 真っ直ぐ 左へまわり そして 真っ直ぐ 風を切って 風に乗って 風に打たれて 風に流され いつからこうしていたんだろ いつまでこうしているんだろ またもや同じことを繰り返す 低く 低く 低く 漣む 波頭に 触れるほど 低く 低く 低く そして高く そして あくまでも高く 澱む雲に 触れるほど そして一気に降下 急降下 低く 低く 低く 漣む 波頭を千切るほど 低く 低く 低く そして高く 右へ 右へ そして真っ直ぐ 左へまわり そして真っ直ぐ 風を切って 風に乗って 風に打たれ 風に流され なぜ いつも 同じことを 繰り返し 繰り返し そして今日も また今も 朝からずっと 空 す きっ腹 この青い空の下 もと この青い水の上 ただただ飛んで ただただ踊って ただただ舞って そして今日も また今も 朝からずっと 空きっ腹 臨む空が青ければ 臨む水が青ければ そこに自分を置けるなら そこに自分が在るのなら まっ それはそれで よしと しよう 臨む空が青ければ 臨む水が青ければ そこにこの身を置けるなら そこにこの身が在るのなら 繰り返しも やり直しも 詮無きことと 詮無きことと でも まだこの空は冷たく でも まだこの空は痩せて 泳ぐには あまりに寒く 食べるには あまりに細く でも でも これでいいのか このままで でも でも これでいいのか このままで このままで 空はあまりに冷たく 空はあまりに痩せて 泳ぐには 食べるには 寒く 細く 空はただ青いだけで 水はただ青いだけで 暖かい陽射しは今 青く 暖かい風は今 青く 暖かい地面は今 青く 暖かい水は今 青く ただただ 青に囲まれ 青を指す ただただ 青を過 よ ぎり 青に抱かれ でも これでいい このままで 今のところは これでいい このままで このままで でも やはり 是非とも一度 訊いてみたい 機会があるなら 是が非でも そこに行けたら 是が非でも |