朝靄 あさもや に夜を忘れて月半分 木枯を落ち葉さえ笑って過ごすこの長閑 のどか
また遠い目をして見る五分前
霜去りてベンチの吐息も湯気となり
陽に射られ風に追われ影の舞う
鴛 オシドリ に宿り損ねて仰ぐ朝月半分程に銀杏の葉
恨めしいか朝陽を浴びて窓が泣く朝日浴び北風に幾度も頷く芒 すすき の十 とう 二十 はたち
またしても抜け落ちた記憶を連れて来る昨夜 ゆうべ
舞い踊る蚊もよろよろと冬至最中 さなか
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