小雀の鷹ほどの影を落とす
手の甲で熔
と
けて燃える春の雪
立ち竦
すく
む風の一つを追い抜いて
このふりそそぐ
やわらかなひざしこそが
はるだというのなら
空探す視線はまたも足下へ
飲むほどに喉に留まる甘さの居
お
りて
遠き日か厚雲に露骨に隠れる白い影
とろとろと心情吐露してとろぺきのひとつ
雀身丈の麺麭
パン
を引き摺る
昨日の狭間
はざま
に
また足とられ
漂いながら垣間見る今
Copyright ©2001-2025 gosadon All rights reserved
Copyright ©2001-2025 gosadon All rights reserved