その三 とにもかくにも そうか、こうしてフワフワ、ユラユラと。 漂ってるから、いけないんだ。 考えてることまでフワフワ、ユラユラと。 ついつい、つられて夢の中・・・・・・。 おっといけない。 言ってるそばから、このざまだ。 とにもかくにも、このゆれを。 どうにか止めねば始まらない。 でも一体どうやって。 悩み悩んだ詮方ちゃん。結局何も出てこない。 考え抜いた詮方ちゃん。やはり何も出てこない。 フワフワ、ユラユラ、ユラユラ、フワフワ。 ついつい、つられて・・・・・・。 ふと目が覚めた詮方ちゃん。 目が覚めすっきり、ひらめいた。 悩んでいても意味がない。 とにかく何か、造ろうぞ。 うまくいかなきゃ潰しゃいい。 でも、一体何を。どうせ造るなら・・・・・・。 この世に今までない物を、今まで見たこと無い物を。 って、なんだ。どんな物。 とにかく造ろう。思うまま。 とにかく造ろう。願うまま。 とにかく造ろう。出来る物。 とにかく造ろう。とにかく造ろう。 とにかく造ろう。とにかく造ろう。 かくして出来た、とにかくが。 こうして出来た、とにかくが。 とにかくちょっと懐かしい。 とにかくちょっと気持ちいい。 さわってみると、ひんやりと。 さわってみると、しっかりと。 その、掌にスッポリと。 うっ、なんだ。この感触。 フワフワ、ユラユラしてないよ。 なんだか妙に。 なんだか妙に。 なんだか妙に。 心地よい。 とても、とっても、心地よい。 |