こうやって秋のトンボの泣く中で
ミソハギが耳を傾け聴く灼夏
しゃっか
ぎぃと泣き秋を抱いて産まれる蝉の
きりのうちふとたずぬればからからとなく
そこな雲こんなに低くへお散歩かい
今日はただ音音音に暑さと踊り
いずれより迎え入れたか蚊の一人朝日浴びしも語るを止めず
なに故か頭の中で雨漏りの声
群れの中大地を見つめる日車ひとたり
稲魂
いなたま
も雨も霰
あられ
も吾知らずだだ啼き喚く蝉の午後
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