銀杏の膿みて落ちて青柿の隣り 雲群れて ただ群れるだけの 今
こん の夕
今日もまた 真っ赤に泣いて 過
よ ぎる空
風落ちてまた登り去る
ウマオイの声も出さずにここにあり
水黒く空を映して湧き踊り
野良ひとつ伸びた影にびくついてそらとおくあきらめおりるむれないて
今日の陽はこれまた深くでほくそ笑み
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